夏枯れ・ゾウのデコ園

あまりの暑さのせいか、庭の草や葉っぱや、
花たちも萎れて枯れだしている。

今夏は胡瓜も茄子も最初数個、採っただけで、
いつのまにか勢いをなくてしまってる、
ピーマンもゴーヤも殆ど採れない。

トマトとミニトマトがぽつんぽつん、
生ってるだけ・・・、の状況だ。



梅雨の明ける前後、凄い勢いの草じゃんぐる
の草を引っこ抜くために、
朝起きてすぐ、習慣のストレッチも後回し、
少しでも暑くなる前に・・・って、急いで庭に
降りて汗まみれになっていたのに。

それがもう猛暑、朝早くからのカンカン照りに
ギブアップ(😢汗)!
夕方の水やりも、虫や蚊のあまりの多さに
怖れをなして、怠けてしまったりして。

ちょっとすぐ目の前に、赤くなっている
ミニトマト、ゾウの鼻先にも及ばない近くに、
手を伸ばして捥ぎるだけ、なのに、部屋に戻ると、

ぶわぁ~!、 痒っ!、痒~い、、、
手も足も赤く膨らんでくる。


皮膚が弱くアレルギー体質ゆえ、足の一か所、
刺されただけでも、連動して身体ぜんぶ、
背中といい腿といい、痒くなるのだ。
すでに前も後ろも引っ掻き跡で傷だらけだ。


若い頃からそんな体質なんである。


***庭のデコ園は台風11号の風雨で、
若木が倒れたり、作物の支柱ごと倒れかかったり、
無残な様子になってしまっている・・・





     修道女になった従姉

その昔、修道院に入って消息を絶った従姉がいた。

入ったときは貯金やミシン、見の回り品ぜんぶを
持って行った。


数年後、その従姉が修道院から身一つで、出てきた。


「修道院に何もかも持っていかれて・・・」
身内は怒って嘆いていたようだ。

その後、従姉、秋さんは身寄りにも誰にも頼らず、
按摩、はり治療を会得するべく、身を削るように
学びながら独りひっそり暮らしている・・という
噂だった。


秋さんは、わたしの父・四郎の兄の子である。
*当ブログ記 2013・4・18「花の影踏み・
少年土手を走る」

千代松兄ではなく、その上の、たぶん、無頼
であった兄者・・・、
所帯を持ち、秋さん兄妹ら、子を成したあと、
早世している。


母親も体を壊していて、恵まれた境遇には程遠い
育ちだったと思われる。


どうにか秋さんの所在も分かり、すでに
その母親も亡くなっていて、
時々、我が家のなつ母を慕って、遊びに
寄ってくれるようになった。


そんな日のこと、わたしは秋さんのアパートを
訪ねて行っている。


勉強机の回りだけ電燈を灯(と)もし、
赤茶けた畳の狭い部屋一つだけ、家具もない、
見るからに、つつましい暮らしに見えた。

花屋さんでもとめた花を持参したのだが、
食品など、何かもっと実用品を選ぶべきだったと
悔いたりした。



ハリの勉強の話から、目下の肩こり性の話題になり、

「打ってあげる、ハリ、
痛くないから・・・」


おそるおそる、興味半分、わたしは衣類を取り
裸の背中を、秋さんに向けたところ、

彼女は一瞬、絶句。
なにか言い掛けて、しかし
そのまま黙って、たんたんとハリを打つ作業を
つづけた。


秋さんの絶句を、その時はさして、気にも
掛けなかったのだが、後あと、気が付き出すに、
当時、わたしの背中は傷だらけ・・・
であったのだ。

それは自分の手で引っ掻き、傷ついたもの
なのだが、
秋さんは、背中の傷跡になにを感じたのか・・・、


今となっては確かめようがない。



当時二十代だったわたしも日々、鬱屈すること
多く、
従姉、秋さんが自立の暮らしを立てようと日夜
勉強をしているのを、
訪ねようと思い立ったのではなかったか。


かって、厳しい修道誓願の戒律を乗り越え
修道院シスターとなり、

出て、・・・


そこでなにがあったのか、
一切、語ることなく、


秋さんのほうも、生き難い世をひとり、
心の闇を抱かえていたのではなかろうか。



  
    
     再会ふたたび・・それは

秋さんはその後も変転を重ね、いつしか、
音沙汰も途絶え、どこでどうしているのやら。


幾年月、
母なつも歳を取り、施設にお世話になるようになり、
わたしの長姉が母のホームへ行ったその帰り、

まだ去年くらいのことである。
たまたま、その日は車でなく、歩いて帰ったそうだ。

母の居るホームから、歩いて数メートルの所に
S斎苑という小さな葬儀場がある。
いつもは通ることもない、その前を通り過ぎるとき、

当日・葬儀の名前が、店頭に貼りだされている、
その名が、わたしたちの元の姓と同じ・・・、

○○ 秋 様  葬儀

姉は驚き、もしや・・・と、

建物の中へ入って行ったそうだ。

すると遠い記憶に残る懐かしい従兄従姉の
面々。



秋さん・逝去の葬儀の最中であった。


慕っていたなつ母が、すぐそこに居住しているのも
知らず・・・、



秋さんは紫煙に紛れて空高く、遠く、
旅立っていってしまった。



さよなら  秋さん
おつかれさま・・・


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