旅空で出あったひとたち
     ~~北海道・放浪編①~~

女子ひとり放浪の旅をはじめてまもなく 
宿で出あった青年に言われた。


 きみは 詩や文を書いて、スケッチもして、
 ・・・なんで、カメラなんか 持ってんの??

(*小さなハーフカメラを持参していた・・)
そのせいかどうか、 わたしのこれまでの旅の
写真は極端に少ない、というか、殆ど 無い。 
旅先での宿や場処の印象など、メモしたはずだが、
それも処分したか、今は一切現存してない、


古スケッチ帳のみ かろうじて今も残されていて、 
それ以外 旅の思い出は心の中にあるのみ・・・、


くだんの青年の、名も住所も聞くことはなかったが、
顔は 数十年経ってもうっすら憶えている、



その後、 出あったひとたち、すべからく、
名も連絡先も聞いていない、  

旅の空では 一期一会。


   *

根室で船を下り岬から岬へ、終日 海を見ながら
歩きに歩いた。

納沙布 知床・・・当時は 「北方領土返還」
のビラがそこかしこに貼られ 風に揺れていた、
海の向こうに かすかに島影が見えた。


出あう海辺の人たちの日焼けした顔には深い皺が
刻まれ、厳しい海の暮らしぶりが窺えるようだった。


 ・・まぁ、そんな若い子が、ひとり旅、とは! 
 親御さんが心配するから 早くお帰り!!
 (髪をおさげにして童顔だったわたしは子ども!に見られた)
納沙布の岬で昆布採りをしていたオバサンに心配
かけたりもした。



  *

広い北の地では 鉄道のみ利用し、それ以外の
乗り物は乗った記憶がない、
ゴトゴトゴト、ゴットン・・・ただ線路を揺られて
行くか、リュックしょって ひがなテクテクテク
歩くか・・・、

疲れたら 休んで、、、  夕暮れには宿に入る。


老いた今、遍路の旅が出来なかったことを悔いたり
するのだけど、かって歩き通した旅、
今でいう まさに 「ロングトレイル」ではなかろうか、

遍路との違いは  寺参りが無い、だけだ。

無宗教のわたしには むしろ  若いころの放浪こそ 
理想の歩き旅ではなかったか・・・。 

 

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