七月 ―― 夏蝶

 

 

ひまわりみたいに

明るい色彩をまとっていても

綻び 破れた うすい羽根は

炎昼の光に

貫かれて

ひら ひら   ひら

舞い落ちることもある

 


軽い 重い 

なんて量るのも むなしい

うすい 羽根のように

いのち が

きのう きょう 

飛んだり散ったり するのだから

 


お~い  ここにいるよ


バリア―越しに つぶやいても

届かないから

血を滲ませて

   落下していくしかないのか

 


意識のそとで 知らず

甲羅のバリアー 張り巡らせているのは

きみなのか

こちら側なのか

 


汗の滴を したたらせながら

青い空の白い雲の漂う 先に

向かっていってほしい のに

傷ついて傷ついて なお

叫んで ほしい のに

 



  たすけて  の  声

が だれかに とどきますように

 


花の少ない庭 草はらにむかって

生まれたての華やかな うすい羽根が

露のしずくをもとめて

飛んでくる    

    

   ひらひら ひらひら


それを みまもる だれか

 きっと いるから 

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