冬 隣 
            ー はぐれの方位 ー
       


川の中州で羽を休める渡り雁の群れを
見たその日の夜
夢のなかで 
集まりの場処へ遅刻しそうになった


晩秋の碧い空を美しいV字形で飛ぶ雁の群れが
見えなくなったころ 
小さな羽をばたつかせて 飛んでくるのがある 
パタパタ パタ パタ、
遅れじとばたつかせて
と 少し大きな羽の雁が見守るかのように
近くを飛んでくる


いつも遅れがちだった人生にも晩秋がさしかかり
もうすぐ冬が来る


取り返しのつかない日を潜り
雲を見あげ
星を数え
月を送り
ひとを送り 


校庭のような広場から
見覚えのある中学の級長が迎えに来た
待つ集団は 同窓生のなかに職場の同僚も
混じっている
夢のなかでも待たせてしまった
みんなに 
深々と お辞儀をした




  DSCF4927.jpg

  
      2DSCF4925

 
      公園DSCF4924


  3DSCF4926


   

Secret

TrackBackURL
→http://fuurenka231.blog.fc2.com/tb.php/440-50eae0c5