第三章

 

   ヤンチャな女親分になる

 

 学年が変わり、気が付いたら、わたしは活発なヤンチャな女の子

になっていた。いじめられて小さくなっている子を助けたり、男の子

とやりあったり、先生にひどく反抗したり、

 

授業が始まっても、教室に入らず、廊下に尻餅ついて座り込んで

いたり、  ちょっと世話のやける不良っぽい娘・・・でもあった。

 

 そのころには、かきつばたの女王・・・のことなんか、

眼中になかった、 というより、教室が離れていて、会うことも

なかったし、  毎日がじぶんの関心事に夢中で、わたし自身の

なかで、投書事件の影もなかった。

思い出すこともなかった。

 

 

 後年、卒業後、バス停に立っているTを見掛けたとき、

わたしの胸の底のあたりで、  ズン!  なにか 疼いた

瞬間があった。  が、それだけ、である。

 

 

 

 

        忙しい中三

       

仲間外れにされて、しょんぼりしていたカズコを救い、

隣の組で小学以来の仲良し、体のデカイ迫力のあるシイちゃんと

三人、大抵いつも一緒に居た。

 

 クラスのどっちかというと、ハミダシ系のヤンチャな男子とも

よく気が合って、男子の輪の中に女子ひとりまじって騒いだりしていた。

女子より男子の友だちのほうが多く、その傾向はずっと続き、

今でも賀状などは男性のほうが多い。笑 

 

同じ組のイッ君とは家も近かったので、時々一緒に出歩いた。

ヤクザ組長のオジサンのいるイッ君と、商店街の縄張り内の

パチンコ屋にも出入りした。通りを歩いていると、まわりの若いモンが、
イッ君を見ると
散らばって消えていったり。 本人はそれらを嫌がっては
いる
ようだったが。

 

 

 

一方、遊び回っていても、本を読み、詩や文を書く文学少女で

あることは変わらなかった。もう一人の文学少女ナミとはブンガク

やジンセイのことなど語り合ったりした。

 

わたしの友だちには、マジメな群と不良っぽい群、 両極端があり、

丁度その真ん中に居た・・・という感じだったろうか、

 徒党は組まなかった。マジメも不良ッぽいのも、どっちがどっち、

というのではなく、常に “自由に、自分は自分のまま” でいた・・・。

 

そうして遊びまわっているうちに、シイとカズコの二人が急速に

グレていった。

当時テレビ塔下に集まっていた“カミナリ族” 今でいう暴走族の

仲間に引き入れられ、本物の不良になってしまい、学校に出なくなり、

家出を繰り返したりした。

 

 帰ってこないカズコを街まで捜しに行ったり、

合間にイッ君たちとも遊びに出掛けたり、

学校で、文学少女ナミの、S先生とのことの悩みを聞いたり、

 

まこと、わたしの中三時代は慌ただしいばかりで、勉強するヒマも

ない、成績は下がる一方であった。

 

 

  

    そして 卒業 

 

卒業して、数十年後、同窓会の案内が来た。

 

グレてしまって以後、波乱万丈の人生を辿り、それでも無事

ケッコンして遠くで暮らしているシイもカズコもやってくるという、

 

 数十年ぶりに懐かしい友に会える・・・。

 

 

      

 

 

 ***ここまで書いて、少し記憶違いの箇所もあるかもしれない、

と気が付いた。 二章 *軍隊か・・の項、 始業前に強いられた

動けない姿勢、 ・・・あれは小学校でのことだったかも・・・

小学後半と中学前半と 記憶がごっちゃになってるかもしれない、

 

 

中三の時の 

・・・ 始業時間が始まっても、廊下に座りこんで、動かなかった・・・

 との、落差がありすぎる?!

 

 

***この作品は

遥か遠く 過ぎたことを題材の “創作エッセイ” であること。

フイクションとして 読んで頂くよう、  あらためてお願いです。

 

  

***さらに この章の 追記

 

 

暴走族との出遭い

これも書かねば。

 

 テレビ塔下には 少女三人で出掛けたのだ。 

オートバイの傍らにヘルメットを持った少年がいて、声を掛けてきた。

 

 見た目、少しもヤサグレた印象はなく、少年の面ざしの残る

笑顔で、ごく普通に、とりとめないことを喋りあった。

 

 帰り際、  また来いよ、  オレたちも来るから、

 

 わたしは 本気にせず、気にもせず、

けど、 シイとカズコ二人は翌週、テレビ塔下に出掛けたのだった、

 

 当初の少年だけでなく、もっと先輩やら凄いのやら、たくさん、

集まってきた、らしい。

 ボスみたいなのも居て、二人の少女がその仲間になってしまうのに、

さほど時間はかからなかった。

 

 

 カズコのお母さんが、シイのことを恨んだ。

温順だった娘、カズコをわるい仲間に引っ張ったのは、シイだ、

シイのせいで、カズコは札付きの不良になってしまった・・・


  シイには、ほかに不良っぽい友だちも多数いて、わたしとカズコは
その仲間たちとも出会いはじめていたのだ。

 お父さんが肺結核を患い入院したきり、仲居をしながら女手

一つでカズコらこどもたちを育てていたおばさん、

 

 すっかりグレてしまったカズコが家出をするたび、必死で

捜しまわり、嘆き怒った、おばさん、

 

カズコは帰ってもひとりの留守番ばかりで、寂しかったんだ

と思う。グレてからは、キビシイばかりのお母さんを憎んだりも

していた・・・。

 

でも おばさん、  わるいのは シイちゃんだけじゃない、

きっかけ は  わたし かもしれない、  

 

 もう亡くなってしまわれたけれど

おばさん   ゴメンナサイ!!

 

 

     続く

 

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