2014.01.27 一月――手紙

  
   一月――手紙

 

 

ある日 とつぜん

見知らぬひとから 手紙がきたら

あなたはどうしますか

 

 

差し出し名も場処も さだかでない

真冬の空を吹かれ散りながら

あてのない行き先に  ふいに

 

 

舞い降りた

雪・みぞれ

言葉の断片が はらはら ふるふる

 

 

うすい便箋に降り 積もり

雪の白さにひそむ うす昏さ

しらず おかしつづけた悔い

 

 

それはだれにも胸のうちにある

ごうごう 吹きすさぶ昏さ

いつもしずかに降り積もるわけではない

 

 

あなたにも

身に覚えはあるでしょう

消してしまいたいような記憶

 

 

見も知らぬ遠い処から 届いた手紙

を 読みながら

途方に暮れて

 

 

わたくしじしんの 悔いや

悲哀や寂寞や 過去や

かみしめつつ

 

 

なぞをふくんで雫のこぼれゐる

手紙を

すてきれずにいる

 

                 *個人詩誌22号

 


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